三合会局の研究
巳酉丑、申子辰、亥卯未、寅午戌は蔵干の中気で表現されるように結びつきが強く、帝王支の五行を強めます。一般的には順に関係なく地支にそれが三つ揃えば、三合会局が成立するとされていますが、私はこれに異論を唱えています。
巳酉丑を例にすると、巳酉丑、丑酉巳と酉を中心に三つ揃っている場合のみ、三合会局は成立するものだと思います。
四柱推命は隣り合った干と支しか影響しあえないという事を鑑みるに、巳丑酉、酉巳丑の様に、酉が中心にない場合は、丑酉と酉巳の半会が起きているだけで、三合会局にはなりえないと思います。ましてや、巳〇酉丑などと一つ他の支を挟んだ場合は、全くと言っていいほど成立しないと言えます。
しかしここで重要なのは三合会局が成立しないというだけであって、地支に巳酉丑があれば間違いなく「金」は強いのです。
三合会局が成立した場合の金の強さを200とすれば、半会は150、巳丑酉、酉巳丑の様な場合は175、巳〇酉丑は165というようなイメージでしょうか。
このような地支に支えらえた天干の庚辛は強靭で、火の制を受けていなければただ単に鈍(なまくら)で人を傷つける人になります。
方局の研究
申酉戌、亥子丑、寅卯辰、巳午未が揃うと最も帝旺氏の五行を強めます。三合会局と同様、一般的には順に関係なく地支にそれが三つ揃えば、方局が成立するとされていますが、私はこれにも異論を唱えています。
申酉戌を例にすると、三合会局と同様、申酉戌、戌酉申と酉を中心に並んだ場合のみ成立するものと思われ、申戌酉、酉申戌などと言う場合には、何も成立しませんが、方局が成立しないと言うだけであって、金は強いです。
成立していないということであれば、例えば、申に鼠を付けてしまえば水が強まり、金を弱めることも可能となります。私の経験では、これで金を弱めているので、信憑性はあるものだと自負しております
拱の研究
拱は、例えば 天干に庚があり、その直下に申巳という感じで蔵干に金を持った支があった時に成立するというものですが、私が知る限り淵海子平に拱貴格、拱禄格という記載があるのみで、袁樹冊老師、韋千里老師の書籍には「拱」という表現は見られなかったと記憶しております。
とはいうものの、金を例にするならば、天干に庚と辛が、その直下に、申、巳、戌、丑が在れば拱と呼ぶか呼ばないかは別として、庚か辛はとても強い状態になります。淵海子平では地支に一つあるだけで、拱としております。つまり、天干と地支が近い位置で、互いに通根、透干したものを拱としていると思われます。しかし、直下になく一柱挟んだりした場合は、少し弱くなります。
木・・・甲乙+亥未寅辰
火・・・丙丁+寅戌巳未
土・・・戊己+丑辰未戌、寅巳申
金・・・庚辛+巳丑申戌
水・・・壬癸+申辰亥丑