私如きが奇門遁甲を語るのは大変に片腹痛いですが、四柱推命で暦を研究している立場から、局数の在り方に対して思う所がありますので、ここで論じさせていただきます。
奇門遁甲は 風水や四柱推命よりも歴史が深く、凡そ紀元前1000~500年前には成立していたものと思われます。よって、局数を決める1年の日数も太陰暦に基づきますので360日を原則として、潤月を用いて調整をしておりました。実質は1年は365.2425日ですので 端数を切っても1年に5日ずれてしまいます。この5日間の処置で幾つかの考え方があります。
超神接気 → 冬至に最も近い符頭日から陽遁1局とし、夏至に最も近い符頭日を陰9局として局数をきめるやり方。
冬至、夏至に符頭日が届かない場合は、その直線の節気をもう一度繰り返します。
(置閏) 陽遁は、1~9を夏至の直前まで繰り返します。隠遁は、9~1を冬至の直前まで繰り返します。
※ 符頭日(甲子、己卯、甲午、己酉)
無置閏 → 不当日に関係なく、二十四節気の入日に合わせて局数を振っていく方法。
論 → 日本の奇門遁甲の第一人者である黒門氏や、黒門氏の師匠の劉老子を始め、大陸の多くの奇門遁甲術師は超神
節気が正しいとして最も多く使われているようですが、中には折補といってまったく5日のずれを気にせず使
用している流派も存在しますが、四柱推命の流れを鑑みるに、太陽の動きと惑星に影響を受けている占術であ
るのであれば、二十四節気を基準とした局数を用いるのが最も適切ではないかと考えています。
置閏 時盤 局数
日盤 局数 一局/日