九運期の歩き方
景気・政治の部
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2024年2月4日より「8運」が終わり、「9運期」に入りました。よって正神方位が南、零神方位が北ということなります。
正神方位は山、零神方位は水という原則から判断するに東京を始め、世界の大都市の多くはこれに反し、経済の低迷が予測されます。
玄空の理論で判断すると、南東4は9と生成数になるため南東に水(海)がある国は、4の催官水に扶けられますので最悪は逃れます。
後天の離宮と坎宮は延年、先天でもこの位置は乾と坤で延年となる為、この山水が整っている国はとてもいい状態となります。
乾と坤を後天で判断すれば、北西に山、南西に海がある地域も多少なりとも恩恵を受けることになると思われます。
9=離は中女ですので、この期間は30~40代の女性にスポットが充てられます。2024年2月現在のテレビCMを見てみると、綾瀬はるかさん、吉岡里帆さん、石原さとみさんといった方が起用が目立ちます。10年前にはAKBとか乃木坂、モーニング娘といった10~20代の女性の活躍がメインでしたが、今ではあまり観なくなりました。牧瀬里穂さんや長谷川京子さん、山口智子さんらがCMに復活してきたことも9運期の特性を締めしています。
その他9は、血、戦争、頭と言った意味もあります。ビジネスではAI=電脳を中心に展開されるのは話すまでもなく、昨年あたりからAIは話題の中心になっております。戦いといういみでは、ウクライナ紛争、パレスチナ紛争、中国の台湾統一示唆といった事柄が起きております。
9運期では世界中で女性のリーダーが頭角を現すでしょう。日本でも既にJALの社長と、政治の世界でも共産党の党首がそれぞれ女性になりました。9運期の最も盛り上がる2030年~2040年の間までには初の女性総理大臣も誕生すると思われます。
日本
9に山、1に水がないが、4が催官水で吉、乾に山、坤に水で最悪は逃れます。
アメリカ
9に山、1に水がないが、4が催官水で吉、乾に山、坤に水で最悪は逃れます。
中国
9に山、1に水がないが、4が催官水で吉、乾に山、坤に水で最悪は逃れます。
ドイツ
9に山、1に水があります。2023年からGDPは日本を抜き3位になりました。
歴史的検証
元運は20年×9=180年単位で繰り返しておりますが、前の9運期では何が起きていたのか検証してみましょう。
(経済)正神と零神が相反し、催官水と後天乾位山に頼る経済ですので、偏った現象が起きました。この時期、三大飢饉の影響もあり江戸は武士や町人は経済的に困窮した時期で、大塩平八郎の乱に代表されるように打ちこわしなどが多く起きました。しかし両替商等、一部の富豪はこれを機に私腹を肥やし大変に儲かっていたそうです。
(戦争)8運期終わりのアヘン戦争から、フランスに二月 クリミア戦争 英・仏連合軍が北京を占領 アメリカ南北戦争 リンカーンが黒人奴隷解放宣言と世界的に戦争が多く起きました。日本では桜田門外の変・坂下門外の変・薩英戦争といった事件が起き徳川幕府滅亡のきっかけとなった時期でした。
(汚職)8運期中の天保期(1830~1844)から江戸幕府は体制の弱体化による汚職や政治の乱れが起こっていました。
(中女)江戸時代の著名な人物と言うと春日局以外、記憶に薄いという方も多いのではないかと思いますが、春日局の没前に奥と呼ばれる場所ができ、9運期の綱吉の時代に大奥と正式に呼ばれるようになったそうです。しかしその180年後の9運期には 皇女和宮、お龍(龍馬妻)、お蝶(次郎長妻)、中沢琴(新選組)、陸奥亮子、伊藤梅子、渋沢兼子 と言った女性の名前が歴史に刻まれるようになりました。
現在との比較
(経済)2024年2月12日 34年ぶりに日経平均が過去最高値を記録しました。しかし、1980年代後半のバブル景気の様なうかれた様な状況は感じることが薄く「冷たいバブル」と揶揄される状況ですが、半導体株を中心に、巨大企業の株価が高騰しています。その他でも上場企業を中心に大企業は値上げを糧に過去最高益を更新し、大企業に働く一部の方々だけはバブルに突入しています。しかし、中小企業の多くは物価高に昇給が追い付かない上に、増税により生活は決して楽な状況でありません。これは180年前の日本の状況と酷似しています。逆に言うと、頑張れる人は圧倒的に豊かになる時代だと言えます。
(戦争)8運期終わりからウクライナ・ロシア紛争、パレスチナ区域でのイスラエルの砲撃など、紛争が始まりました。その他でも北朝鮮の弾道ミサイルの制度の向上による脅威が拡大しているほか、中国が2033年までに台湾を統一すると言う東シナ海周辺の争乱も気になるところです。
(汚職)9運に入る手前から自民党安倍派の裏金問題が浮上し、政治家の腐敗が連日報道されております。政治家が私腹を肥やすために、増税が行われているわけではありませんが、多くの国民の目には、その様に映っているのではないでしょうか。
(政権交代)180年は西から維新軍が攻め上り官軍になったのは周知のことですが、奇しくも現在には「日本維新の会」があり、「れいわ新選組」が存在しています。2024年2月時点の自民党の支持率は16%。この支持率で来年の満期を迎えることはないと思われますが、自民党は今年の総裁選挙でそれなりの人物を総裁に据えないと政権交代が起きうると思われます。日本維新の会は関西圏を中心に地方選挙では圧倒的な強さを誇っており、逆に自民党は入替選挙・地方選挙でも勝てておりません。もし本年甲辰年に日本維新の会が第一党になった場合は、前回の民主党政権の様な短命ではなく、数十年単位で国政を握る事となります。180年前も徳川幕府が倒れ、1運で明治新政府になったのと同じことが起きえます。辰年はプーチン・習近平・金正恩といった独裁政権が生まれております。日本最長の政権となった第二次安倍政権も辰年に始まっております。
(内乱)180年前の政権交代のタイミングでは、黒川伊保子先生が提唱しているアナログ期と重なったため、「汚職」と「貧困」を複雑に考えたため倒幕という事態を生みました。この時期は松下村塾など思想や言論に重きを置いた時代でした。56年前もアナログ期でしたが、やはりこの時期は言論・思想というキーワードの時代でしたので、学生紛争など思想を中心とした事件が多発しました。今回の9運期から1運期にかけてはデジタル期なので、面倒なことは考えたくないので、おそらく180年前の様な争いは起きないと思いますが、前述した通り、政権の交代はやむを得ないことになりそうです。直近のデジタル期は1985年のバブル期でした。前述した通り、かなり乖離のある社会にはなると思いますが、景気は悪くはないでしょう。
(中女)前述参照